幼児の食事は個人差が大きいので、型通りになかなか進まないことは、よくあることですが、好き嫌いがあるとやはり心配になりますよね。

幼児期の好き嫌いは、味、臭い、咀嚼、見た目に関係していることなどが考えられます。

  

苦手な味と好きな味

こどもの苦手な味として、苦味・酸味があげられます。どちらも本能的に苦手な味なので、お口の中が敏感なこどもにとっては尚更、嫌がります。これらは、経験からおいしく感じられる味と言われています。苦味や酸味を和らげる調理法を用いて少しずつ慣れることができるとよいですね。

    苦味

苦味のある野菜の代表ピーマンでは、中の白いワタや食べをしっかりと取り除くことや、細かく刻みハンバーグの中など混ぜ込むことで、苦味が気にならなくなります。

    酸味

果物などの酸味も苦手なこどももいます。酸味を和らげる方法として、加熱調理やほかの食材を組み合わせるとよいです。酢のものは、ハードルが高いので、ポン酢で和えたり、だしでのばすことで食べやすくなります。

    甘味

本能的に好きな味である強い甘味を舌が味わってしまうと、野菜の甘味を感じにくくなり、野菜特有の苦味、えぐみなどが気になってしまい野菜嫌いにつながることもあります。市販のお菓子は甘さが強いことがありますので気を付けましょう。

 

 

気になる臭い

大人が気にならない臭いでも、こどもにとっては、とても敏感に感じてしまうことがあります。

野菜の青臭さ、魚の生臭さなど苦手な場合が多いです。

    野菜の青臭さ

・調味料(ごま油、カレー粉、バターなど)で味付けする

・香味野菜(玉ねぎ、ねぎ、にんにく、しょうがなど)を利用する

    魚の生臭さ

・魚はなるべく新鮮なものを選ぶ

・酒や調味料に漬け込む

・調味料や香味野菜(ねぎ、しょうが)を利用する

 

 

 咀嚼との関係

乳歯が生えそろうのはだいたい3歳頃ですが、小学生になるくらいにかけて段々とかむ力が強くなっていきます。なので、幼児期の口の中はまだまだ未熟。大人のように噛むこと、飲むことは難しいのです。

食べにくさから苦手になってしまいます。ではどのようなものが食べにくいのでしょうか?

幼児の口でも食べやすくする工夫を紹介します。

 

幼児が食べにくい食材とポイント

ぺらぺらしたもの

レタスなどペラペラしたものは噛みにくいので、小さく切って加熱する。

②皮が口に残るもの

トマトや豆類などは、皮を取り除く。

③硬すぎるもの

塊肉、えび、いかなどは、ミンチ状に。

ごぼうなどは、長時間、煮て柔らかくして小さく切る。

④弾力のあるもの

かまぼこ、きのこ類、こんにゃくなどは、細かく切る。

⑤唾液を吸い取るもの

パン、ゆで卵、さつまいもなどは、水分または油(バターなど)をたす。

⑥パサパサして口の中でまとまりにくいもの

パサつく魚などは、片栗粉などでとろみをつける。

噛みつぶせないで口に残るもの

薄切り肉は、食べやすい大きさに切って酒やみりんに漬け込む。

 

*咀嚼力がつくに従って、大きさを変えていきましょう。

 

 

見た目が大事

見たことのないものは、だれでも抵抗があるものです。こどもは特にその傾向が強く見られます。盛り付けや食具を工夫して、楽しい気持ちを盛り上げましょう。

・彩り

赤・緑・黄などいろどり食材をとりいれる

・好きなキャラクターのお皿

好きなキャラクターは気分が上がります

・型抜き

人参など型抜きして楽しい気持ちに。

・絵をかく

ケチャップなどで絵を書く

 

興味をもたせて、好き嫌い対策

見た目も大事ですが、興味が湧くようなちょっとした工夫をお伝えします。

①食事前はお腹を空かせて

空腹でないと、苦手なものにチャレンジする気持ちがわいてきません。興味が持てるように、たくさん遊んだり、おやつを食べすぎないなど工夫をするとよいでしょう。

②周りの人たちからの好影響

家族やお友達がおいしそうに食べていると、自分も食べてみようといった気持ちが芽生えます。

③野菜を育て興味を導く

自分の育てた野菜への愛情は格別です。食べてみたいと気持ちが湧いてきます。

④お手伝い

キッチンはこどもにとってとても気になる場所。年齢にあったお手伝いで、危なくない程度の直接、触る体験がおすすめです。(野菜を洗う、葉物をちぎらせるなど)

 

 

好き嫌い対策についてお伝えしましたが、それでも食べてくれないこともあると思います。

みなさんは、小さいころに食べられなかったものが、大人になって食べられるようになった経験がありませんか?小さいころに無理強いされたものは大人になっても苦手なことが多いと言われています。そのうち食べられるようになりますので、ゆったりした気持ちで大丈夫です。

だからといって、食卓に並べないことはやめましょう。ママたちがおいしそうに食べているところを見せ、食事を親子で楽しめるとよいですね。

 

【参考】

「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~」厚生労働省

「食べない子が食べてくれる幼児食」加藤初枝他

 

 

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