炊飯器で作る離乳食のおかゆ
赤ちゃんの食事は、市販のベビーフードなどでもいいですが、おかゆを作ってみるのも楽しいかもしれませんので、やってみてくださいね。
赤ちゃんの世話は離乳食づくりだけではないので、上手に時間を使うことは大切です。
火の番がいらない炊飯器調理を活用しましょう。
今回は、炊飯器で作るおかゆのご紹介です。
目次
炊飯器でおかゆを作るときの注意事項
炊飯器でおかゆを作るときはちょっと注意が必要ですので、いくつかまとめてみます。
炊飯器はほとんどの機種で大丈夫!
炊飯器には「おかゆモード」があるものを選ぶといいでしょう。モードがない場合は、取り扱い説明書をみて、おかゆが炊けるものであれば構いません。
「おかゆモード」がおすすめ
炊飯器の「コース」などの炊き方のボタンを押しておかゆを選びましょう。
今回は、複数種の炊飯器で事故がないであろう量で作っていますが、機種によって異なるかもしれません。作る前に必ず取扱説明書をご確認ください。
10倍がゆは調理器具や火加減によってことなる
ちまたで、離乳食の開始は10倍がゆと書かれているものもあるようですが、それは鍋で作る場合に、こげつきにくく、作りやすいためにいわれている量です。
離乳初期(5-6ヶ月)頃の、まだくちを閉じて飲み込むだけの時期の場合は、トロ―っとヨーグルト状になっている「つぶしがゆ」1)とされています。
今回は炊飯器なので、水は10倍ではなく、6.6倍で作られていますが、仕上がりとしては、鍋で作る10倍がゆと同じくらいになるかもしれませんね⁉
もし、食べにくそうにしていたらお湯でのばしてみてください。
離乳食のおかゆの米と水の量(炊飯器)
炊飯器でおかゆを作るときは、お米の量があまり少なすぎると作れませんので、下記を参考にしてみてください。
できあがりの量は、おおよその目安です。完食だけを目指さず、お子さんの食べる様子や成長発達をみて調整しましょう
離乳初期(5-6ヶ月頃)
材料)
米…大さじ6(75g)
水…500ml
できあがり量)
おかゆ 約500g(1回26-30g×16食分)
*食べにくければお湯で薄めてください
離乳中期(7-8ヶ月頃)
材料)
米…大さじ6(75g)
水…500ml
できあがり量)
おかゆ 約500g(1回70g×7食分)
離乳後期(9-11ヶ月頃)
材料)
米…大さじ6(75g)
水…500ml
できあがり量)
おかゆ 約500g(1回100g×5食分)
あわせて読みたい:▶ 離乳食最初のつぶしがゆは10倍がゆ?
炊飯器で作る離乳食初期のおかゆ(つぶしがゆ)

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必要な道具
- 炊飯器 (おかゆが炊けるもの)
材料
- 米 ...大さじ6(75g)
- 水 ...500ml
作り方
- 米を大さじですりきりながら計っておく
- (または、75gを計る)
- お米は軽く洗って、水500mlをいれて炊飯器にいれる(水位は違うこともあるので、水500mlをカップで計って入れましょう)
- おかゆモードで炊飯する
- 炊きあがりはこのようになるのですぐに取り出す(保温のまま放置しないようにしましょう)*離乳中期以降はこのままでも食べることができます。
つぶしがゆの場合につぶす工程(離乳初期)
- おかゆのあら熱をとり、ブレンダーにいれ、ドロドロになるまでつぶ作業を2-3回に分けて行う。*ブレンダーにたくさんいれすぎないように注意して何回かにわけましょう *飛び散ると熱いのでブレンダーの容器の半分を超えないようにしましょう
- そのまま食べる場合はこれで食べさせますが、冷凍する場合は小分けパックなどにいれて冷凍します。初期なら25ml程度のおかゆパックがおすすめです。)今回は大さじ2ずつ冷凍します)
炊飯器でおかゆをつくるときのポイント
・炊飯器におかゆをつくったまま放置しておくと、糊状にかたまってしまうので、できたらなるべく早めに釜から取り出すようにしましょう。
・ブレンダーでつぶすときは、半量ずつにわけて、あら熱をとってから作業しましょう。熱いおかゆが飛び散ると危険ですので、容器の半分以下でかけるようにしましょう
おかゆの冷凍方法・解凍方法(フリージング離乳食)

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必要な道具
- 電子レンジ
材料
- フリージングおかゆ ...大さじ2(28g)
- 水 ...小さじ1(5g)
作り方
冷凍方法
- 冷凍するときは、ふたをして冷凍します。専用容器やシリコンカップに冷凍するととりはずしやすいのでオススメです
- そのまま1つずつ使ってもいいですが、容器をすぐに別の料理などに使いたい場合は、冷凍されたものをジッパー袋にうつして冷凍のもいいでしょう。
解凍方法
- 解凍するときは、少し水を振って解凍するとおかゆが破裂することがありません。また離乳初期の場合は全量もすくなく、水分がとんでしまうことや、最初から水分を少なめで作っているので、水をふりかけます。耐熱容器に、おかゆキューブと水をいれます。今回のレシピならおかゆ大さじ2(1キューブ)に対し、水小さじ1が良いです。
- ラップは密閉させず、少し空気の通り道を作るようにふんわりとかけておきます
- 電子レンジ(500w)で40秒かけて、一旦取り出して、かき混ぜ、さらに電子レンジ(500W)で20秒かけます。
- 水分が飛んで食べにくそうなら適宜お湯を足して伸ばしてもいいです。タラ―っと垂らしてみて様子をみます。またこの動作で熱すぎないかもチェックしましょう。粗熱をとったらできあがりです
フリージングした離乳食を解凍するときのポイント
ポイント1:少ない場合はちょっと水をふってから電子レンジにかける
ポイント2:ラップで密閉せずに、少し空気の抜け穴をつくる
ポイント3:一度に解凍しようとせず、2回くらいにわけてみる
解凍時間
今回のレシピの場合の解凍時間は、電子レンジ(500W)だと下記のとおりになります
離乳初期(25-30g):合計1分(40秒+20秒)
離乳中期(70g):合計2分(1分30秒+30秒)
離乳後期(100g):合計2分30秒(2分+30秒)
まとめ
おかゆは、米からじっくり炊くと、甘味があっておいしいものです。鍋で炊く場合と違うので、10倍がゆという呼び方はしていませんが、つぶしがゆは10倍がゆと同じと考え、まだごくっと飲み込んでいるような段階ではつぶしておくといいでしょう。だいたい1ヶ月くらい食べていたら、つぶさなくても食べられるかもしれません。
飲み込みにくそうにしていたら、お湯を足してみたりして、適宜伸ばして使えるような配合です。
パパでもおじいちゃんおばあちゃんでも作れるのも、おかゆのいいところです。
まとめて作って冷凍しておくと、離乳食をあげるときにさっとあげられるので是非試してみてくださいね。
参考文献
プロフィール

この著者の記事
- 2023.03.17お知らせ【参加者募集】4/18 保育園給食に必要な衛生管理
- 2023.03.06お知らせアドバイザー講座スケジュール
- 2023.02.20お知らせシャープ ホットクックに母子栄養協会のレシピ搭載
- 2023.02.16会員専用保護中: 離乳食アドバイザー用 保育園食材チェックについて