いま考えたい! 食べ物での窒息事故

消費者庁 窒息事故の発表

2017年3月15日、消費者庁は「過去5年間(2010-2014年)の食品による子供の窒息死事故」について発表しました。

14歳以下の死亡原因のうちわけは
・窒息死事故は623件(うち食品原因103件)
だったそうです。

このうち0歳が47%を占めて最多で、1歳が17%となりました。

乳幼児は、まだうまく噛むことができず、喉が未発達のため気管に物が入りやすいため、このような事故がおこりがちです。

ではどのような食べ物が窒息死事故につながりやすいのか、事故を予防するためにも学んでいきましょう。

ぶどう 窒息 果物 丸いもの 子ども 誤嚥 ミニトマト
窒息しがちな食べ物である「ぶどうとミニトマト」

事故が起きやすい食べ物

窒息事故の原因となった食品は、
飴、菓子類(飴を除く)、果実類、豆・ ナッツ類など
となっています。下記の表のとおり、一番多いのが、
マシュマロやゼリーなど、りんごぶどうなどの果実類の他、パンがあるのも気になります。

パンは口腔内の水分を吸うので、飲み込みにくいのですよね。

お餅の件数が少ないのは、乳幼児には与えないようにしているからかと思います。引き続き注意しなければいけないことにはかわりないでしょう。

(引用:消費者庁文献*1)

危害の度合いは、飴は比較的軽症が多くみられ、豆・ナ ッツ類は、少し危険度が上がっています。豆類は小さな破片でも気道に入ったまま放置していると、気管支炎や肺炎を起こすこともあります。*2

節分の豆などは、細心の注意を払い、袋ごとまく、紙で代用するなども検討してくださいね


豆 窒息 節分

食品による子供の窒息事故を予防するポイント

気を付けたいと思いつつも、毎日食べるものに悩みます。
実際、子どもが好きなお菓子、果物、パンなど身近な食品が多いのですよね。

どうしたらいいのか、悩みますよね。
ちょっとした注意で防げますので、事故を予防するポイントをお伝えします。

食品のあげ方1)

1.食べ物は小さく切り、食べやすい大きさにしてあげましょう
2.一口の量は子供の口に合った無理なく食べられる量にしましょう
3.飴など 喉に詰まりやすい食品を食べさせる場合は大きさに注意しましょう
4.ピーナッツなどの硬い豆・ナッツ類は、誤って気管支に入りやすいため、3歳頃までは食べさせないようにしましょう
5.年長の子供が、乳幼児にとって危険な食品をあげたりしないように注意しましょう

食事中に注意すること1)

1.遊びながら、歩きながら、寝転んだまま食品を食べさせないようにしましょう
2.急いで飲み込まず、ゆっくりとよく噛み砕いてから飲み込むよう声がけなどしましょう
3.食事の際は、お茶や水などを用意しておきましょう
4.食品を口に入れたまま話したり、何かをしながら食事をしないようにしましょう。
5.食事中に眠くなっていないか、正しく座っているかに注意しましょう。また、 食事中に驚かせないようにしましょう。

「大きいものは小さく切る」「水分をあげる」という注意の他、
食べ方だけではなく、眠い時には特に大きな注意が必要ですし、遊びながら食べたりしないように、改めて食事時間を考えたいですね。

【関連記事】ぶどうはいつから食べられる?

参考文献

*1.食品による子供の窒息事故に御注意ください! (消費者庁)

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/170315kouhyou_1.pdf

*2.豆・ナッツ類は、喉に詰まりやすいので気を付けて!(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20170202.php

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川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている