子どもや妊婦さんがバーベキューで気を付けたいこと
バーベキューは、気分転換にもなり、楽しいコミュニケーションの1つですよね。家族やお友達とバーベキューを楽しむ乳幼児連れのご家族もいることでしょう。
そんな時にちょっとだけ気を付けたいことがあります。
バーベキュー等のときは特に下記のようなことに注意をしましょう。

バーベキューで気を付けたいこと
妊婦さんや赤ちゃんがいる場合は、特に常に衛生には気を付けていただきたいのですが、外で食べるバーベキューは、つい気が緩みがちです。
以下は「あたりまえ」と思われてしまいそうですが、大切なことなので、再度「ついやってしまう」ということがないようによく覚えてくださいね。
1.土を触った手は洗いましょう
土には様々な菌がいます。また、その中には動物の糞などもあるかもしれません。
ボツリヌス菌やトキソプラズマなどをはじめとしたさまざまな菌がいますので必ず手を十分に洗うようにしましょう。
トキソプラズマは、トキソプラズマ原虫が引き起こす人と動物の感染症で、妊婦さんの場合、妊娠中に初感染し胎児への感染が起こると、流産、死産につながる場合がありますので、注意が必要です。
ちょっと草花を触ったりすることもあるかもしれませんが、妊婦さんや赤ちゃんは、よく手を洗うことを忘れずにいたいものです。
2.野菜などはよく洗い、肉はよく加熱しましょう。
みすごちがちな野菜ですが、土や菌がついていることがありますので、特に生で食べるようなサラダなどはしっかり洗って食べましょう。
また、肉は十分に加熱してから食べるようにします。
生肉には腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ属菌などの菌が存在することがあります。
中心までしっかり火を通してから食べましょう。最近ブームとなっている野生動物の肉を用いた「ジビエ」料理は、特にしっかり加熱し調理する必要があります。
3.生肉をつかんだ箸やトングで焼けた食材をつかまないようにしましょう
生肉を切ったまな板などで切らないようにするなど、衛生面での配慮が必要です。
他にも、生肉をつかんだ箸やトングで食材をつかむなどしないようにしましょう。生肉を扱う調理器具と、そうでないものは分けるようにしましょう。

これは、妊婦さんだけではなく、周りの人も気を付けたいものです。
ちょっとした心がけで感染は防げます。
楽しいイベントにするためにも、このポイントを忘れないでおきたいですね。
参考資料
内閣府食品安全委員会「バーベキューやピクニックでの食中毒にご注意ください
http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_bbq_food_poisoning_e2.html
食品安全委員会「寄生虫による食中毒にご注意ください」
https://www.fsc.go.jp/sonota/kiseichu_foodpoisoning2.html
著者

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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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