バナナはいつまで加熱する?離乳食での使い方

バナナは離乳食で大活躍の果物ですが、いつまで加熱したほうがいいのでしょうか。
そもそもバナナの加熱の必要性も含めて、考え方をまとめます
離乳食に便利なバナナ
離乳食としてのバナナは、生後5〜6ヶ月の離乳食初期から取り入れることができます。
甘みがあり、さまざまな栄養価も含まれますので、
赤ちゃんにあげたい果物の1つとして選ぶといいでしょう。

バナナは、野菜の代わり?穀類の代わり?
離乳食の時期には、穀類●g、野菜●gと目安量を
気にされる方がいらっしゃるかもしれませんね。
まず、結論としては、そのようなgは考えても食材や調理法によって
水分に差があるかもしれませんので、あまり意味はありません。
バナナはその甘さと栄養から、野菜や穀類の代わりとは少し異なる位置を占めます。
一般的にバナナは野菜・果物類に含めるのが一般的です。
しかしながら、離乳食において
「エネルギー源」「ビタミンミネラル源」「タンパク質源」と捉える場合は、
バナナはエネルギー源としての役割も強いので、判断がとても難しいといえます。
離乳食においては、穀類の代わりとしても使えますし、
ビタミンやミネラル、食物繊維も含まれるため、野菜の代わりとしても働きます。
例えば、離乳中期の目安量である野菜20gをとるとしたら下記のようになります。
野菜・果物類20gに含まれるエネルギー量(可食部20g)
・バナナ 18.6Kcal
・みかん 9.8Kcal
・にんじん 6 Kcal
・キャベツ 4.2 Kcal
となります。バナナはとてもエネルギーが高いのです。
全がゆ50gに含まれるエネルギー量と比較
同じ離乳中期(7‐8ヶ月頃)の目安量とされる全がゆ50gのエネルギーは、16.5Kcalになりますので、バナナ20gは、野菜とカウントするよりも離乳食においては、20gで全がゆ50gに匹敵するエネルギーをもつ、穀類の仲間と考えてもいいかもしれません。
判断はどちらでも構いませんが、バナナは、まだおかゆを食べている離乳食においてはエネルギー源に匹敵すると覚えておくといいでしょう。
野菜の代わりとしてももちろん役立ちます
判断はどちらでも構いませんが、バナナは、まだおかゆを食べている離乳食においてはエネルギー源に匹敵すると覚えておくといいでしょう。
野菜の代わりとしてももちろん役立ちます

管理栄養士
バナナ利点は食べやすさにあり
バナナの最大の利点はその食べやすさにあります。
離乳食初期には、バナナをペースト状するとスプーンであげやすいでしょう。
また、食べやすいということは、
噛む力がまだ発達していない赤ちゃんでも消化しやすい形ともいえます。
さらに、バナナは自然な甘みがあるため、
他の野菜や穀類が苦手な赤ちゃんも
喜んで食べることが多いので、嬉しい食材の1つですね。
食べやすいからといって、バナナばかりにならないようにはしたいものの、
苦手な青菜類とまぜたりするのもいいですよ。
手に入りやすいのもバナナの利点
バナナはコンビニなどでも手に入り、年中購入でき、価格も安定しているのも利点ですね。

管理栄養士
バナナはいつまで加熱する?加熱の必要性
バナナを離乳食として赤ちゃんにあげる時、いつまで加熱して提供したらいいの?と、多くの保護者の方からご質問をいただきます。

管理栄養士
赤ちゃんが食べやすい硬さならバナナを加熱しなくてもOK!
まず、加熱したらいいのかな?と考えたら、硬さを考えましょう。
バナナは何ケ月頃からそのまま食べられるかと心配になりますよね。
下記図表のように、指でつぶせるくらいのバナナ状が食べられるようになるのは、
だいたい9ケ月頃には食べられるようになっているかと思います。
バナナは9ケ月頃、歯ぐきでつぶせるようになれば、加熱せずに食べることができるでしょう。
ただしその月齢目安以下でも加熱せずとも、つぶしたりすれば食べられます。

ペースト状・やわらかい・小さいなどであれば、加熱しなくてもOK
上記くらいの硬さになっていれば、やわらかくするためにバナナを加熱する必要はありません。
ただ、離乳中期くらいの豆腐くらいの硬さにするのは、
さっと電子レンジで20秒ほどあたためるのがおすすめです。
バナナのスティック状は要注意
バナナは、スティック状に切ると、表面がツルツルしてヌメリもあるので、そのままのどまでスティックごと吸って食べてしまうことがあります。
スプーンなどですくってたべたり、スライスにしたり、バナナをかじるようにして食べる配慮が必要です。
アレルギーとのバナナの加熱の関係
バナナは一般的に赤ちゃんは、アレルギーを引き起こしにくい食材とされていますが、
個人によってはアレルギー反応を示す場合もあります。
アレルギー表示28品目のうち、表示推奨品の1つです。
初めてバナナを食べさせる場合は加熱して提供し、少量から始めて様子を見てあげましょう。
バナナのアレルゲンは、加熱することでアレルゲンの性質が変わるタイプと、
加熱しても変わらないタイプの2種類があります。
最初の頃は少し加熱してペーストにすると、食べやすいのでおすすめですが、特にアレルギーがこわいからと、
バナナアレルギーと確定されていないのに、バナナの加熱を続ける必要はありません。

管理栄養士
バナナの加熱必要なこともある離乳食 初期
離乳食にバナナを取り入れる際、生のままでの使用も大丈夫です。
しかしながら、加熱することでさらに食べやすくなっておすすめです。
離乳食初期:バナナをペースト状にする方法
離乳食初期は、食材をペースト状にしてあげるのがいいでしょう。
バナナは、生後5〜6ヶ月頃からの離乳食にあげることができますが、
そのままだとかたいので、ペーストにします。
ペースト状にするには、まずバナナを輪切りにし、
フォークや裏ごし器を利用して細かくつぶせばOK!
この際、バナナが十分に柔らかければ加熱せずにそのまま使うことができます。
しかし、まだバナナが十分に熟していなくて硬さが気になることもあります。そんなときは、少量の水を加えて電子レンジで加熱すると良いでしょう。
電子レンジでの加熱方法
加熱する際は、輪切りにしたバナナを耐熱皿に並べ、
ふんわりラップをかけて電子レンジで20秒ほど加熱します。
加熱時間はバナナの量や電子レンジのワット数によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
バナナの持ち運びはそのままがオススメ
バナナはその自然な形と皮が、最適な持ち運び容器となります。
離乳食としてバナナを利用する場合、外出先での食事にも大変便利です。
同時に、バナナが持ち運びやすく、どこでも手軽に加工できる点も、
バナナを離乳食としておすすめする理由の一つです。
衛生面を注意して、バナナは切って持ち歩かず、皮のまま持ち歩く

バナナは、生でも食べることができますが、衛生面にも注意を払う必要があります。
特に加熱せずに提供する場合は、よく洗って皮をむいた上で提供してください。
バナナを切ってから持ち運んでしまうと、
包丁やまな板、容器などから細菌が繁殖することも考えられます。
赤ちゃんにあげるときは、衛生面を考えてあげるようにしましょう。
外出先で少しやわらかくしてあげたいときには、
スプーンなどで小さくすくいとってから、おしつぶしてからあげるといいですね。
さいごに
バナナは加熱せずにそのまま消費することができ、
加熱するかどうかは状況や赤ちゃんの好みに応じて柔軟に対応できます。
離乳食に加熱したバナナを使用する場合でも、加熱いつまでという心配は不要で、
赤ちゃんが食べにくそうにしていなければ構いません。
外出時には、バナナをそのまま持参し、
その場でスプーンの背などでやわらかくつぶしてあげるようにしましょう。
参考文献
こども家庭庁 厚生労働省「離乳・授乳の支援ガイド」(2024年5月1日 閲覧)
著者のプロフィール

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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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