生クリームはいつから食べられる?
1歳のお誕生日やクリスマスなど、ケーキで一緒にお祝いしたくなったりしますよね。
「早く赤ちゃんと一緒にケーキが食べたい!」
「生クリームはOKなの?」
そんなご質問にお答えします。
生クリームは1歳から

生クリームは牛乳の脂肪分ですので、生クリームは「油」と考えましょう。
少し風味付けでまぜる程度であれば、離乳後期からほんの少し、たまにであれば問題はありません。
油は離乳後期(9か月頃~)から小さじ1杯ほど使う分には構いませんが、生クリームは小さじ1杯とはなかなかいかないですよね。
生クリームはいつから?という明確な回答はありませんが、生クリームは1歳からと覚えておくといいかもしれません。
多量の油は赤ちゃんの胃腸に負担をかけますので大さじ1杯までを目安にできたらいいでしょう。
生クリームで問題なのは「砂糖」
実は、生クリームで問題となるのは、油よりも「砂糖」です。
生クリーム自体に砂糖は入っていませんが、ホイップする際に砂糖を加えます。市販の生クリームのケーキやお菓子などにはすべて砂糖が入っています。
油としては少量とるのは構いませんので料理に生クリームを使うことは問題ありません。問題は砂糖の甘さです。
2歳になるまでは、なるべく食材からエネルギー(カロリー)を摂ることが望ましいので、砂糖の多いお菓子類は避けられるといいですね。
食材以外から多量の油や砂糖を摂取してしまうと、ミネラルやビタミン類もとりにくくなりますので、「なるべくお菓子ではなく食事から」と覚えておきたいですね。
生クリームの選び方
生クリームには植物性と動物性とありますが、乳幼児には、動物性のものがおすすめです。
動物性のものは牛乳の脂肪分ですが、植物性のものは油を加工したものですので油の組成が異なります。
たくさん食べないものなので、どちらでもいいですが、あえて考えるなら脂肪酸組成が母乳などと似ている動物性のものがいいかもしれませんね。
生クリームの代用品「水切りヨーグルト」
誕生日やクリスマス、記念日など、ケーキが作りたくなるときには、生クリームの代わりとして、水切りヨーグルトで代用しましょう。

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市販の生クリームケーキは2歳頃から
ケーキは、生地もとても甘く、パンなどよりも多くの砂糖と油でできていますので、1歳でも なるべくなら、砂糖や油を控えた手作りのものにできたらいいでしょう。
1歳のお誕生日を 市販の特別なケーキでお祝いしたいときは、写真だけは撮って、赤ちゃんにはあげない、もしくはほんの少しだけにしておくといいかもしれませんね。
赤ちゃんの1歳はママも1歳です。ママとして1歳になった記念として、こっそりパパやご家族といただくのはいかがでしょう。
赤ちゃんには、出来たら、蒸しパンに水切りヨーグルトを塗ったものなどがおすすめです。
市販のケーキは、徐々にいろいろなものを大人と一緒に食べるようになる2歳くらいからが目安。
きっと自分の意思で食べたいというと思うので、少量をたまに楽しむ分にはいいでしょう。
幼児期にケーキはとても素敵なごちそうといえます。でも他の野菜や肉魚などが食べられなくなってしまうと残念ですので、あくまでも少しを楽しめるようにすることが大切。
くれぐれも頻繁に食べることのないように特別な日の食べ物としておきましょうね。
参考文献
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版」
著者

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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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