豆腐を離乳食に使うときにちょっとだけ気を付けたいこと

豆腐は柔らかいので、そのまま離乳食ですぐに食べられそうだと思っていませんか?
たしかに、豆腐は便利な食材なので、離乳食づくりの強い味方ですが、使うときには気を付けるべき点があります。

豆腐は良質のたんぱく質ですが…

ご存知のとおり、豆腐は大豆でできているので、良質の植物性タンパク質を豊富に含んでいます。
消化もよいので、離乳食に適した食材です。使いやすいということも利点です。

しかし、気を付けなければいけないのは、
1.大豆なのでアレルゲン(アレルギーのもと)となりうる
2.茹でると弾力がでるので、小さく切る

の2点です。

1.大豆はアレルゲンになりうる

toufu

大豆は「5大アレルゲン」と言われていましたが、乳児期にアトピー性皮膚炎をともなうような例がみられますが、年齢とともに寛解していくことが多いことのが特長です。

平成23年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査結果をみても、大豆製品は即時型のアレルギー症状ではほとんどあがってきません。

しかし、最初に食べるときは、1さじからにしておくと安心かと思います。

大豆のアレルギー性は発酵では薄まりますが、加熱をしてもアレルゲンが弱くなることはありませんので、豆腐であっても少しからのほうがいいでしょう。

2.茹でると弾力がでるので、小さく切る

 

豆腐とブロッコリーの煮物

実際に調理をするとわかりますが、豆腐は茹でると、水分が移行して少し固くなり弾力をおびます。
これは麻婆豆腐などをつくるときに、豆腐が煮崩れないように下茹ですることからもわかるでしょう。

大きさや固さの目安は、
離乳初期:茹でてから裏ごし
離乳中期:軽く茹でてから5㎜程度に切る
離乳後期:軽く茹でてから1㎝程度に切る

以上を目安にして作ると良いでしょう。

中期でも5㎜程度が食べにくいようであれば、スプーンの裏で簡単につぶせるのは、豆腐の利点です。

離乳中期では、ちょうどこの「スプーンの裏で簡単につぶせる」固さが赤ちゃんの舌でつぶせる固さといえるので、オススメです。

赤ちゃんの様子をみあがら、そのままあげたり、スプーンでつぶしてあげたりして加減することで、調理の手間もはぶけます。

(参考資料)
「食物アレルギーの診療の手引き2016」  厚生労働科学研究班
平成 24 年度食品表示に関する試験検査「即時型食物アレルギーによる健康被害、 及びアレルギー物質を含む食品に関する試験検査」 -抜粋-   内閣府 食品表示部会