スプーンフルワン に関する注意喚起の紹介(日本小児アレルギー学会ほか)

日本小児アレルギー学会 他 からの注意喚起

2021年10月8日、日本小児アレルギー学会、日本アレルギー学会、日本小児臨床アレルギー学会、日本外来小児科学会、食物アレルギー研究会が連名にて、『乳幼児用のミックス離乳食(Spoonfulone スプーンフルワン)に関する注意喚起』を発表しました。

日本小児アレルギー学会 >> https://www.jspaci.jp/news/both/20211008-2901/

スプーンフルワンの注意喚起

ベビーフード「スプーンフルワン」

スプーンフルワンは、16種類の食物(鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツ、くるみ、ピーカン、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ゴマ、大豆、エビ、鱈、鮭、オーツ麦) の少量ずつ含む離乳食とのこと(*商品ホームページより)

この商品の注意点については、上記、日本小児アレルギー学会ホームページの通りです。

離乳食にて最初のひとくちが心配な気持ちから考える

初めての食材は、ごく少量を食べさせたいという、保護者のお気持ちはとてもよくわかります。

しかしながら、この商品は

・ごく少量でもアレルギーになる可能性はありえる(この商品をとったらアレルギーにならないような誤解がありそう)
・食材が複数ミックスされているので症状が出た場合どれがきっかけになったのかわかりにくい

などの点も問題として考えられるでしょう。

また、本商品のホームページの中にも

初めて「スプーンフルワン」を与える際は、既に食べたことがあり問題のなかった離乳食と一緒に使用することをおすすめします。

https://nestle.jp/spoonfulone/product/ ネスレ 「スプーンフルワン」 ホームページ

と、記載がありました。

つまり、最初のひとくちとしてあげるわけではなく、「すでに食べたことがあり、問題がなかった食材」に限っています。

この食品を食べる以前に、 乳児がピスタチオやヘーゼルナッツなどをすべて少量ずつ試す必要があるということでしょうか?

現実としてちょっと難しいといえるのではないでしょうか。

以上、

今回は、学会において商品の注意喚起がなされたというご紹介でした。

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