離乳初期のはじめかた

離乳食の初期(離乳初期)にはどのように離乳食をはじめたらいいのでしょうか。

厚生労働省「授乳離乳の支援ガイド」にしたがった始め方をみてみましょう。。

離乳初期 ペースト にんじん

離乳食の始め方

まずはじめは1さじから始めるといいでしょう。
ある程度離乳食をはじめた頃でも、最初に食べる食材は1さじから始めるといいでしょう。

特にタンパク質類は、アレルギー症状を引き起こしたりする可能性がありますので、1さじあげて様子をみてからあげてください。
アレルギーの心配なものの「最初は1さじから」がまもれるといいですね。

少しずつや1さじずつとは?

お子さんの発達をみて少しずつ増やしていければ構いませんので、1さじからという必要はどこにもありません。

これは「少しずつ」という意味になります。あまり量にとらわれず、「最初からたくさん食べるとなにか症状がでることがあれば重く出てしまう可能性もあるので、少しからだと安心だよね」ということです

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離乳食初期に大切なこと

赤ちゃんにとっては、スプーンで母乳やミルクじゃないものを食べるだけでも大変。
でも、食べることに少しずつ慣れてきます。
お粥やすりつぶしの野菜になれてきたら、1回の食事の中で、おかゆ、野菜、肉・魚・豆腐などを摂るようにしてみましょう。

なにかルールがあるわけではないので、おかゆでも野菜でも、どちらが最初でも構いません。

量や回数を増やすタイミング

離乳食をはじめて1か月くらいしたら、少しずつ食べたり、
食べさせたりすることに慣れてくるかもしれませんね。

そのころになったら、2回にしてみるといいでしょう。

食事量が少ないなと思ったときこそ、
2回に増やしてみてチャンスを増やすというのも良い考え方です。

どのくらい食べられたから1日に2回食にする というのではなく、
逆に食べられないときこそ2回と覚えていきましょう。

何度か食事時間を経験すると、赤ちゃんも食べることに慣れてくるかもしれませんね。

あわせて読みたい▶: 補完食とは?離乳食何が違う? 

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離乳食で野菜などは混ぜて食べてもいい?

おかゆや野菜などを最初から混ぜて食べてもまったく問題ありません。

たとえば最初の日ににんじんとじゃがいものミックスされたペーストなどでも問題はありません。

おかゆから始めなければいけないとか、にんじんはおかゆの後ということは全くありませんし、じゃがいもとにんじんを一緒に食べてもまったく構いません。レシピ本にあるのはあくまでも一例です。おかゆや野菜が食べやすいのでおすすめという意味です。

アレルゲンは離乳食の最初の頃には注意を

鶏卵、牛乳、小麦は赤ちゃんが発症しやすいアレルゲン(アレルギーのもと)です。

これらはできたら、いきなり複数種類を混ぜてあげるのではなく、1種ずつだと安心です。

1種ずつだからといってアレルギーにならないという意味ではなく、
もし発症したときに理由がわかりやすいということです。

【関連記事】離乳食初期の野菜の進め方:1種類ずつ?

まとめ:離乳初期はまず慣れることが大切


離乳食は、栄養よりも「食べることになれる」ことが一番。

急がずに離乳食タイムを楽しんでくださいね。
案外食べる順番や食べる品目は関係ありませんので、家族が食べるものからのとりわけもおすすめですよ

参考文献

厚生労働省,授乳・離乳の支援ガイド2020年度改訂 (2024年5月21日リンク先をこども家庭庁に変更)

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川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている