子どもの朝ごはん。食べない時に考えたいポイントとレシピの工夫

忙しい朝の時間、こどもが朝食を食べてくれないと困ってしまいますよね。

だからといって、朝食を抜くなんていうことはできません。

朝食はどうして必要なのか、食べない原因、朝食の工夫などを考えていきましょう。

どうして朝食を食べない?チェックしたいポイント

朝食が進まない原因は生活習慣からくることが多く見られます。

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1.起きてからすぐに食べさせていませんか?

朝、起きてすぐには食べられません。起きてから30分後くらいに朝食にしましょう。朝は、出かけるギリギリまで寝かせないといった工夫も必要です。

2.こどもだけで食べさせていませんか?

忙しい朝ですが、大人も一緒に朝食を落ち着いて食べましょう。大人が食べる習慣がないと、こどももそうなってしまいます。食べる習慣がない場合は、飲み物でも口にするなど一緒にテーブルにつくようにしましょう。

3.夜寝る時間は遅くありませんか?

夕食が遅く、寝る時間も遅いと、朝は眠くてお腹が空かない傾向が見られます。なるべく早めに寝るような子供に寄り添った生活習慣を心がけましょう。

4.朝食の内容は子どもが食べやすい?

時間がかかるのなら、朝食の内容を見直しましょう。こどもにとって食べやすい内容をに変える必要もあります。

朝食 幼児 食べない 理由

朝食のメリット

朝食は大切ということは、ほとんどの方が知っている方と思います。では、どうして必要なのでしょうか。

1.脳や体を動かす活力源として

私たちの体は寝ている間もエネルギーが使われています。朝になるとエネルギーが少なくなってしまします。
朝食をとることで、脳や体にエネルギーが送られ、体温が高められ脳や体が目覚めます。

逆に朝食をとらないと脳も体もエンジンがかからず、ぼーっとしてしまい、元気に遊ぶことができません。集中力が欠けるために思わぬ怪我をする場合があります。

2.成長に必要な栄養素の不足を補う

こどもの胃はとても小さいので、3回の食事+おやつが基本ですが、食事回数が減ると成長するために必要な栄養素やエネルギーが不足してしまいます。

育ち盛りの時期には特に心配です。

3.排便習慣をつける

食べ物が口に入り、胃に送られてくると腸が動き始めて、内臓も目覚めます。
朝食をとることは、朝の排便習慣にもつながると言われています。

食べやすい朝食の工夫

バランスが良い朝食が理想ですが、こどもの食べやすさを考えたものを用意して、楽しく朝食をとりたいですね。

小さめおにぎりでパクっと

炊き込みごはんや混ぜご飯でおにぎりにすると、たんぱく質や野菜もそろいます。

パンはひと工夫

パンは唾液を吸ってしまうので、幼児には食パンをトーストしたままでは食べにくい場合もあります。

フレンチトースト、サンドウィッチなどにすると食べやすくなります。

ポケットサンド

ポケットサンドにすると具がこぼれにくいのでおすすめ

コーンフレーク

手軽で牛乳をかけると、カルシウムがさらにUPできます

具沢山の汁物にごはんをドボン!

リゾット、スープパスタ、雑炊など、具沢山の汁物に主食(ごはん、パスタ、パンなど)をいれると、
さらっと食べられたり、必然的にバランスよくなるのでおすすめです。

ただ、食べやすいために噛まずに肥満につながる可能性もあるので、
食欲がわかない朝に限定するなどがいいですね。

食べる習慣がなければハードルを下げた内容でもOK

バナナなど果物やヨーグルトなどこどもが好きなものをとりいれる。だんだんと食べられるものを増やしていく。

「一日の始まりは朝食から」とはいっても、朝は時間がなく、慌ただしくなりがちです。

朝に時間がとれないようなときは、夜のうちに朝食の準備をすることをおすすめします。
朝は、温めるだけする簡単ですし時短できます。
なるべくこどもの育ちに寄り添うように、生活を工夫して、親子で楽しく食卓を囲めるようにできるとよいですね。

参考文献

・「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進について/文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/

・早寝早起き朝ごはん/全国協議会
http://www.hayanehayaoki.jp/

・巷野悟郎他 「心・栄養・食べ方をはぐくむ乳幼児の食行動と食支援」医歯薬出版

著者

夏目千恵子
夏目千恵子
母子栄養指導士
管理栄養士

幼児食、学童食などを基軸として食のアドバイスを行う。