厚生労働省「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」2019年改訂の解説
(*本記事は、当協会認定離乳食アドバイザー、幼児食アドバイザー、および栄養士、保育士などの専門家および保育従事者にむけたものであり、一般の方に向けたものではありません)
厚生労働省の保育所におけるアレルギー対応ガイドラインが改定されました。保育所などで給食を作成、提供する方は特によくお読みください。
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン 2019 改定理由
・保育所保育指針が改定されたこと(2018年4月適用)
・アレルギーの最新の知見ができたこと
の2点の理由により、保育所におけるアレルギー対応の見直しが必要とし、2018年11月より検討を重ねてきました。
ガイドラインの主な内容
1.保育士などへアレルギー対応に関する理解しやすいようにした

保育所での生活上の留意点
ガイドラインを基本編と実践編にして、図などもいれてわかりやすくなりました。
2.アレルギー疾患対策として、保育所としての医療や行政との連携強化を目指している
生活管理指導票の位置づけなどを明確にしました。
3.保育現場の状況などを踏まえた取組みの充実
エピペン使用、記録することの大切さ、災害への備えの大切さ、食育活動などについての記載が充実されました。
食物アレルギー対応の重要性を踏まえた構成や記載内容を改善しました。

どのような症状があればエピペンを使用すべきか、医療機関にいくべきかがはっきりわかるので、職員室などにしっかり貼っておきましょう
実践しやすい指針
今回、改定されたものを見る限り「わかりやすく」「使いやすく」なった印象を受けます。
今までアレルギーについてしっかり対応したいと思っても職員の知識を高められなかった園も、このガイドを用いて勉強していくとともに、ガイドラインにいくつか、すぐに使えるツール(指導票)があるので、職員の共通認識と地域医療機関との連携などのためにも是非活用したいものです。
基礎編と実践編にわかれているので、しっかり読み込みやすくなっています。
資料ダウンロード先(厚生労働省)
こちらからダウンロードできます
【厚生労働省】小児関連ガイドまとめページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/hoiku/index.html
【厚生労働省】保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019改訂版)←厚労省側で何度か削除しているのでリンク切れかもしれません
第3回の検討案はこちら https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000488973.pdf
著者

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