牛乳消費レシピ:タケちゃんマンライス(幼児食の炊飯器調理)
学校がない時期が続いたりしたことの影響により、日本の牛乳の消費が落ちているそうです。
牛乳は、現在100%国産であり、どんどん乳牛から生産されるものなのでコントロールしにくいものです。
消費が大きく減ると、根本的な生産に大きな影響がでてしまいます。
生乳をチーズやバターなどに加工することもできますが、
工場には製造限界もありますので困難です。
今回は牛乳を消費するレシピをご紹介します。
農林水産省「牛乳でスマイルプロジェクト」とは
現在の牛乳の消費と生産のバランスを改善するために、
令和4年、農林水産省と一社)Jミルクが、「牛乳でスマイルプロジェクト」を立ち上げました1)。
しっかり牛乳を消費していくことが大切ですが、そのまま飲むのは難しい方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのような方が牛乳レシピを検索しやすいように#牛乳料理部 という取り組みも農林水産省がおこなっています。
SNSを駆使して牛乳普及。私たちもできることがあれば少しでも協力してみたいものですね。
3歳から5歳の牛乳の量
この時期は、牛乳が好きな子とそうでない子がとても大きくわかれます。問題になるのは、「水代わりのように飲んでいないか」です。
東京都幼児のための食事バランスガイドでは、
3-5歳の1日あたりの牛乳は1日 90ml×2SV=180ml ほどとされています2)。
90mlはコップ 半分くらいになると思いますし、小さな子どもコップなら1杯かもしれません。
牛乳について詳しくは▶ 幼児食アドバイザー養成講座でご紹介しています
朝とおやつに飲むようにするといいですね。
カルシウムが摂れるのは牛乳だけではありませんが、
手っ取り早く摂るには牛乳がおすすめです。
青菜類、豆腐類、小魚などいろいろなものから、カルシウムが摂れるといいでしょう。カルシウム強化のお菓子やふりかけなどを上手に利用してもいいですね。
牛乳は飲むだけではなく料理につかって牛乳消費
牛乳は、ごくごく飲むと時間によってはお腹いっぱいになってしまったりして
食事を妨げてしまうこともあるかもしれませんが、カルシウムはしっかり摂る必要があります。
このようなときには食事の中で牛乳を使っていくといいでしょう。
今回はカルシウムを無理なく摂れる牛乳レシピのご紹介です。
令和版 タケちゃんマンライス
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材料
- 白米 …2合
- たまねぎ …1/2個
- ハム ...4枚
- コーン(缶など) ...大さじ5
- 牛乳 ...380ml
- コンソメ ...小さじ1
作り方
- 米を軽く洗って(研いで)、水に30分漬けておく(水は分量外、自由)
- たまねぎは皮をとり、みじんぎり、ハムは好みの色紙切りにする、コーンとあわせて合計180gになるように調整する
- 米を30分浸水できたら、ざるにあげておく
- 炊飯器の釜に3の炊飯器に浸水させた米と2の野菜ハム類をいれ、牛乳、コンソメを入れる
- 軽くまぜてから炊飯ボタン(通常炊飯)をおす
- 炊き上がったらよく混ぜてできあがり
ノート
幼児の約1食分
このレシピの幼児の約1食分はだいたい1/ 3~1/2合です。このレシピは2合ですので家族みんなで召し上がってくださいね。
だいたい4分の1がお子さんの分、あとは保護者の方に食べていただけると嬉しいです。冷凍できますが、保護者の方と同じものを食べるコンセプトで作っているレシピです。
このレシピの1/2合の栄養成分
エネルギー 360Kcal
カルシウム 109㎎
食塩相当量 0.5g
大人の方のアレンジアイディア
実はあまり知られていませんが、幼児も大人も味付けはほとんど同じでOKです。(エネルギーあたりの食塩量は変わらない)
しかしながら、大人は何かと塩分をとりがちです。
なるべく生活習慣病予防のために、
このレシピの味付けのままで食べてくださると嬉しいです。
もし大人の方が、味が足りないなと感じたら、
粉チーズや黒コショウ、スイートチリソースはいかがでしょうか。
粉チーズは塩分を含みますが、カルシウムも摂取できます。塩だけをかけることをないようにしたいですね。
幼児食アドバイザーでは好き嫌いについての考え方や、牛乳についてなどをお話しています。
大人も一緒に食べる大切さなどもお話しています。
なぜここまで私たちがお話しているのか・・・・それは保護者の皆様の健康も心配だからなのです。
家族みんなで減塩できるといいですね。
参考文献
1)農林水産省,「牛乳でスマイル」プロジェクト 閲覧日:2022年10月28日
2)東京都,幼児向け食事バランスガイドとうきょう健康ステーション)閲覧日:2022年10月28日
3)厚生労働省,日本人の食事摂取基準(2020 年版) 閲覧日:2022年10月28日
*このレシピは牛乳を使っています。乳アレルギーの人は試さないようにお願いします。本コラムレシピは、乳アレルギーの方に無理を強いるものではありません。
著者執筆の記事一覧
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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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ありがとうございます