給食がない時、足りない栄養とは?
学校給食は、1日の小学生の占める量の約1/3を基準としていますが、そうでない栄養もあります。
それらは「給食に頼っている栄養」といえるでしょう。
長期休暇のときには、この「給食に頼っていた栄養」が不足しがちです。
どんなものが不足しがちなのかみていきましょう。
小学校の長期休暇に不足しがちな栄養
ほとんどの栄養はだいたい1/3を給食で補えるように考えられています。
これはすごいことではありますが、給食があるときもないときも、「だいたい毎食、給食くらいの栄養はとれているかな?」と考えてみることができるととてもいいでしょう。
鉄はとれていますか?
鉄はなかなかとりにくい栄養です。
肉類をしっかりとれるようにしていきましょう。
とりやすいのは、マグロやカツオなどの赤身の魚です。
刺身が苦手な場合は焼いてもおいしいのでしっかりとっていきましょう。
お子さんには、竜田揚げなどにするのもオススメです
カルシウムは約半分を学校給食で摂取
小学校給食に頼っている栄養は、カルシウムです。
カルシウムは1日に必要な量の約半分を小学校給食でとっています。
ですから、学校がない長期休暇などの時は、特にカルシウムをしっかり摂る必要があります。
カルシウムがとれる食材
実際に、どのようなものでカルシウムがとれるのでしょうか。
推奨量や必要量は年齢群ごとに定められているのですが、ある程度わかりやすくしています。
さて、どのくらいとればいいのか参考にされてください
こどもの好きなレシピに乳製品などを使おう!
いくら身体のために必要といっても、なかなか食べてくれないこともありますよね。
食がすすむような工夫をすることが大切です。
よく、食育では「オカアサンヤスメ」という食べ物が悪いといわれていますが、
たしかに、噛む回数が少ないなど、問題はあるかもしれません。
しかしながら、このような食べ物は子どもが好きなものであることを忘れてはいけません。
・オムレツやカレーの中に牛乳を入れる
・アイスは手作りにしてみる
・サンドイッチにはチーズを多めにいれてみる
・焼きそばには小松菜などの野菜を豊富にいれる
・スパゲティは野菜やクリームを多めにしてみる(またはトマトで具沢山にしてみるなど)
のように、子どもが好きそうなものに上手にカルシウムが豊富なものをとりいれていきましょう
暑いときには、
・冷製クリームスープ
・ヨーグルトデザート
・豆腐のすりながし
もいいかもしれませんね。 参考にしてみてください。
プロフィール
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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
All About 「離乳食」「幼児食」「妊娠中の食事」ガイド
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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