ベビーフードは無添加やオーガニックがいい?

ベビーフードは上手に使えば安心

ベビーフード オーガニック 安心

「離乳食を作るのが大変だからベビーフードだけでいい!」という方もいらっしゃいますよね。

それが、ママパパが笑顔になれる方法であるとするならば、それでもいいでしょう。

日本でベビーフードとして売られているものは、添加物の心配はほとんどありません。

でも、もしできたら、赤ちゃんが生まれたことをきっかけに、少しだけ料理に興味を持ってほしいかなと思います。

「旬の食材って茹でるだけでも美味しいな」
というような経験ができると、
今後続いていく家族の食事が少し変わるかと思います。

でも、そのために頑張りすぎる必要はありません。

ベビーフードを上手にとりいれつつ、手作りもできるところから楽しみましょう。

ベビーフードの選び方

ベビーフードイラスト 有機は?オーガニックは?

ベビーフードには種類があり、用途にあわせて使い分けできます。

種類

ベビーフードは主に、レトルト、瓶詰、乾燥品(フリーズドライ、ドラムドライ)、冷凍 などがあり、それぞれメリット、デメリットがあります。

  メリット デメリット
レトルト
瓶詰
・そのまま食べられる
・種類が豊富
・食材の味がわかりにくい
・柔らかすぎることがある
乾燥品 ・軽い
・持ち運びに便利
・お湯が必要
冷凍 ・食材の味などがわかりやすい ・加熱が必要
・冷凍庫保存必須

無添加がいい?

日本では、危険な食品添加物が使われないように、食品衛生法(厚生労働省)で定められます。

それとは別に、ベビーフード協議会に入っている6社(アサヒグループ食品和光堂、江崎グリコ、キューピー、ピジョン、森永乳業、ビーンスターク)では、独自にさらに厳しい自主規格をもうけています。

基本的には、食品を安全に保つことに必要なもの以外の添加物は使われていませんので、安心して食べられると考えていいでしょう。

参考)ベビーフードの自主規格(ベビーフード協議会)

添加物が心配

例えば、豆腐のにがりなども、添加物です。なので、添加物がないと豆腐は作れません。

このように、添加物のすべてが危険というわけではなく、食べ物を作る上で欠かせないものもありますので、全くの無添加であるとはいえないでしょう。

賞味期限が長いのはなぜ?

賞味期限が長いのは、密閉して高温高圧(レトルト)にしていたり、水分量を減らす(ドライ)作り方であったりと、製造方法を工夫しているだけで、添加物によって賞味期限を長くしているわけではありません。

有機(オーガニック)がいい?

赤ちゃんのみながらず、できる限り農薬は少ない方が安心です。

農薬がなるべく少ないものを赤ちゃんにあげたいというのは、保護者共通の願いでしょう。

しかし、有機や無農薬で育てることができる野菜の種類は 限られているといわれており、すべての野菜をオーガニックで手に入れることは難しいでしょう。

また、単品の野菜ペーストのようなものは、無農薬のみで作りやすいかと思いますが、栄養バランスを考えて肉や魚、米などを加えるほど、無農薬(オーガニック)という商品を作るのは困難になっていくでしょう。

気になるのであれば、値段が高めではありますが、オーガニックのものを選んでみてもいいかもしれませんね。

ただ、「絶対にオーガニックだけ」という選択にしてしまうと、食品選択に偏りがうまれがちなので、オーガニックではないものも食べられる余裕を持てるといいですね。

有機とオーガニックと無農薬の違い

本来は「有機」と「オーガニック」は同じ意味なのですが、日本においては、「オーガニック」「有機栽培」と書くためには農林水産省の基準を満たさないといけません。

この基準では、有機栽培とは、化学肥料、化学的な農薬を使わず、遺伝子組み換えではなく、2年以上経過した健康な土で栽培とされていて、農薬を使っていないという意味ではありません。

 

有機ジャス

国で定められた基準(有機JAS規格)を満たさないといけないのですが、そうでない商品が沢山あるのも事実です。

無農薬という表示は不当にあたることも

無農薬とは、「無農薬」は、農水省の「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」によると、残留農薬がゼロであるような誤解を生じる、不当表示であるとして、原則として認められていない表記といわれています。

海外と日本では基準が違うので、海外の表記をそのまま使っている場合はオーガニックと名乗れたりするものもありますので、この限りではありません。

残留農薬基準

残留農薬の基準も、食品衛生法に基づいて作られており、ベビーフード協議会に加盟しているものについては、ビスフェノールAや放射性物質などの管理基準もあります。

オススメのベビーフードは?

レトルト?冷凍?有機?オーガニック?と種類が多いと悩んでしまいますが、日本で売られているようなものであれば「笑顔になるほうで」と答えることもできます。

赤ちゃんの様子をみてみたり、いろいろなものにチャレンジしてみたりできるといいですね。

オーガニックのものは、野菜が単体ですが、いろいろな食材を食べる場合には困難です。1つのものだけを続けるのではなく、いろいろな種類をとることによって、なにかのとりすぎなどの栄養の偏りを防ぐリスクにもなりますので、1つのメーカーや1つのブランドにこだわりすぎず、いろいろ食べてみることがオススメです。

表記だけに踊らされない消費者に

無農薬、有機栽培、オーガニックと書いてあると、つい飛びつきがちだと思います。

たしかに、農薬は少ない方が安心とはいえます。

「にんじんペースト」「ほうれんそうペースト」などは、食材単体なのでオーガニックで作れるかもしれませんが、複合的なものになると難しくなることも知っておくといいですね。

また、それが本当に無農薬であるのか、農薬の何がどのように危険であり、どうして避けたいのか、その判断基準はひとそれぞれかもしれません。

表示をみて、現在食べているものに対して不安になることもあるかもしれませんが、表示だけに踊らされず、本当にそれが安心なのかを考えて、選ぶことも必要でしょう。

参考資料)
日本ベビーフード協議会 https://www.baby-food.jp/standard/food.html  

プロフィール

川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
All About 「離乳食」「幼児食」「妊娠中の食事」ガイド

女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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