受験の食事:試験当日の朝ごはん
大学センター試験や高校受験、中学受験など、入学試験の試験当日は、とても緊張するものです。
それを和らげることができるのが家族の役目ですよね。
今までの頑張ったことを当日に発揮できるようにするには、家庭でのごはんや、ちょっとした言葉や普段と変わらない穏やかな生活が大切になるのではないでしょうか。
実力をだせるように、受験当日の朝ごはんについて、ちょっと考えてみましょう。
朝食をとるタイミング
試験開始3時間前には朝食をとることがおすすめです。
3~4時間あれば、緊張していて普段より胃腸の働きが低下していたとしても、試験時には消化や分解を経て、脳のエネルギー源として使える時刻となります。
例えば、9時から試験の場合、朝6時頃に朝食をとるとよいでしょう。
脳のエネルギーとして摂りたい栄養素とは?
脳は寝ている間にもエネルギーを使い続けているので、朝にはエネルギー不足となっています。
そんなエネルギー不足の状態では、集中力が持続しない、注意力が落ちてしまいますので、朝からしっかりエネルギーを摂取しましょう。
脳のエネルギーに素早くなるものは、炭水化物(ごはん・パン・麺類など主食類)です。
しかし、炭水化物だけではエネルギーとして使われません。
効率よく炭水化物をエネルギーに変えるために、ビタミンB1の多い食品も一緒に食べることが大切です。
欠かせないビタミンB1とは
ビタミンB1の多い食品には、
・豚肉
・納豆(大豆製品)
・ごま
・卵
・海苔
等があげられます。
管理栄養士
難しく考えず、ごはんに海苔やすりごまをかけて食べてみてくださいね!
食べなれていれば、発芽玄米や雑穀米などでもいいかもしれません。
また、納豆が好きなら、納豆ごはんは最適です。
ただし、しっかり良く噛んで食べましょう。
おにぎりに、豚汁のような組み合わせもオススメです。豚汁に、豚肉やネギ類をいれてエネルギーを効率よく使えるようにし、なおかつニンジンをいれて、粘膜を強めて免疫を高めることができるのでまさに、豚汁は、受験日のパワーフードといえるでしょう。
食べやすい朝食を
豚汁だけではなく、温かいみそ汁やスープは、脳と体を目覚めさせ、動きやすくしてくれるのオススメです。
温かいスープは、体を起こすのと同時に緊張も和らげる作用があります。
緊張のあまり食が細くなったりしたときには、簡単に食べられる工夫をしてあげましょう。
例えば、
・おにぎり
・サンドウィッチ
・具沢山の炊き込みご飯
・どんぶり
などにすると少しでも食べやすくなり、気軽に多めに食べられます。
できれば、彩りよく盛り付けすると、さらに食欲が増すかもしれませんね。刻み海苔や青ネギなどを散らしても良いでしょう。
受験の日の朝に避けたい食品
緊張すると消化能力が低下します。
普段では何ともない食品でも、お腹が痛くなってしまう可能性もありますので、
生卵・刺身・生野菜・牛乳などの生ものは避けたほうがよいでしょう。
また、トンカツなどの揚げ物も、消化能力の下がっている受験日の朝にはふさわしくありません。
なるべく普段の食事に近く、食べ慣れているものが良いでしょう。
試験日当日の朝食は、お子さんへの最後のサポート。
ぜひ、当日の朝ごはんのバランス・タイミング・内容を考えてみてください。
お子さんが調子よく、受験に望めますように!
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