お月見の白玉団子を粉っぽく失敗させない3つのコツ
白玉団子は、喉に詰まらせやすい食品の1つ。
幼児期だとまだ、丸呑みしやすい時期なので、基本的には食べないようにしましょう。
保護者の判断で幼児が食べるときには、充分な水分と一緒に、大人が見守っている環境で食べるようにしましょう。
お月見団子(白玉団子)でよくある悩み
お月見には白玉団子を作られる方も多いでしょう。
白玉団子とお豆腐で作るレシピは、今では定番となっています。
失敗も少なく、水分の目安もわかりやすいのですが、よくあるお悩みがあります。
それが「粉っぽくなる」という悩みです。
白玉団子が粉っぽくならないための3つのコツ
「白玉団子が粉っぽい気がする」という人はいませんか? 白玉団子を上手に作るポイントは3つです。
1.しっかり練ること
しっとりツルっとしたお団子にするには、粉と水(豆腐)をよく練ることがポイントです。練りがたりないと粉っぽく仕上がります。時間が足りなかったり、ついつい、お湯が沸くからとさっさと丸めていれていまいがちですが、よく練ってください。
2.たっぷりの沸騰したお湯で茹でること
たっぷりのお湯で、沸騰しているところに入れてください。上にぷかーっとあがってきたらできあがりなので、あげ時もよくみてください。
3.氷水にすぐとること
ゆであがったら氷水に必ずすぐとってください
もし失敗してしまったら・・・復活させるテク
この記事を見る前に、作ってしまい、粉っぽくザラザラ感が残って失敗してしまった人もいるかもしれませんね。
そういう時は、出来上がった白玉団子をもう1回やりなおすことができますよ。
1.軽く電子レンジで温めてから、元にもどすように白玉団子をちぎるようにしながらこねます
2.充分こねたら、もう1度丸く成形しなおして、茹でます。
ポイント)割れやすいので、浮きあがったらすぐに氷水にとってくださいね。
白玉団子は何歳からあげてもいい?
白玉団子を何歳からあげてもいいかという指標はありませんが、日本小児科学会などでは「窒息リスクの高い食材」としています。
実際に、2歳の子が保育園で白玉団子の入ったフルーツポンチを食べて、
窒息死してしまった事故があります。
保育園では「教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン」の浦和市の参考資料にあるように、保育園などではあげないようにするのがいいでしょう。
食べるときは保育園のように1人で多数をみたり、
ガヤガヤしてしまうような場所では避けて、食事に集中できるような環境である必要があります。
食べる時は、家庭でみんなで一緒に食べて、丸のみしないような食べ方(フォークで刺してから等)を伝えながら食べられるといいですね。
みんなと一緒に食卓を囲むことで「食事」という認識が高まり、飲み込み事故リスクが軽減します。
また、白玉団子はなるべく扁平につくるようにすることもポイントです。
参考文献
・日本小児学会「食品による窒息」2020年10月30日
・内閣府「教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン」
著者執筆の記事一覧
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一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
著者の記事
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