離乳食でピーマン・パプリカ・トマトの皮はむくべき?

離乳食を始めると、「ピーマンやパプリカ、トマトの皮は必ずむかなきゃいけないの?」と迷う方がいらっしゃいます。

結論として、皮むきは必須ではありません
ただ、赤ちゃんはまだ噛む力が弱く、
1歳ごろまでは指でつぶれるくらいの柔らかさのものしか食べにくい
と言われています。

ピーマンやトマトの皮は大人にとっては気にならなくても、赤ちゃんにはかたく感じられやすく、口に残りやすいため、食べにくさにつながることがあります。

皮が食べにくい理由

ピーマンやパプリカなどは、皮の部分だけがかたい食材です。
その他はやわらかいのに、皮だけがかたくても、赤ちゃんは食材全体を「かたいもの」と判断してしまうことがあります。

そうすると、ピーマンやパプリカなどを口から出してしまうこともあるということなのです。

よく、「赤ちゃんの消化の負担になる」などと書かれることがありますが、「消化の負担になる」という言葉は離乳食でみるとびっくりしていまいますよね。

この場合は、便にそのままでてくる可能性がある という意味です。

離乳食で野菜の皮をむく理由は、単純に「食べづらい」「飲み込みにくい」という感覚によるものです。

実は大人でも、ピーマンやトマトをマリネやサラダでたくさん食べたいとき、
皮をむいて調理すると柔らかく感じ、食べやすくなることがあります。

離乳食で皮を取る理由は、まさにこうした“食べやすさ”の観点です。

【関連記事】野菜の皮は栄養があるから食べたほうがいい?

【筆者監修外部サイト】マイナビ「ピーマンを使った離乳食レシピ!パプリカは?薄皮はむく?」

皮むきのメリット

皮をむくと食べやすい

加熱すると皮がぺろっと剥きやすくなります!

ですので、茹でる・蒸す・電子レンジ加熱など、家庭にある調理法で十分対応できます。
皮がないほうが、下記の理由で食べやすいでしょう。

  • 皮がないと、ペースト状にしやすい
  • 皮がないほうが、どんな大きさでも食べやすくなる

皮をむかなくても食べやすくする工夫

そのまま皮ごと使いたい場合は、しっかり加熱する細かく刻む
など、食べやすい形状にすれば問題ありません。

離乳食は「絶対にこうしなければならない」というルールはありません。
赤ちゃんの発達と食べやすさに合わせた調整が大切です。
離乳食は「絶対にこうしなければならない」というルールはありません。
赤ちゃんの発達と食べやすさに合わせた調整が大切です。
管理栄養士

管理栄養士

皮をむく方法

トマトの皮むき

次のうち、お好きな方法で皮がむけます。

  • 少し切り込みを入れてお湯につけてから冷ますと温度差ですっと皮がむきやすくなります(湯むき)
  • 十字に軽く切り込みを入れ、ラップで包んで、電子レンジ(600W)で約40〜60秒加熱してから冷まし、手でスッとむく
  • そのまま茹でたり煮たりして加熱すると、皮だけが残るので、箸で取り除く
  • 冷凍しておき、水につけると温度差で皮がむきやすくなります(特にミニトマトでおすすめ)

ピーマンやパプリカの皮むき

ピーマンやパプリカも、湯むきでできますが、電子レンジでも可能です。

レシピ

パプリカの皮をむく方法(電子レンジ)

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  • 監修: 川口由美子
パプリカの皮をむく方法(電子レンジ)

電子レンジで簡単にむいてみましょう。

対象 対象
離乳食
カテゴリ カテゴリ
副菜
調理時間 調理時間
(準備時間:)
量の目安 量の目安
作りやすい量

材料 材料

カラーパプリカ
1個

作り方 作り方

  1. Step1

    カラーパプリカは洗って、縦半分に切る

    カラーパプリカは洗って、縦半分に切る
  2. Step2

    タネをとって、少し水分がついたままの状態でラップに包む

    タネをとって、少し水分がついたままの状態でラップに包む
  3. Step3

    電子レンジ(600w)で1分加熱

    電子レンジ(600w)で1分加熱
  4. Step4

    皮がふやけるので、手で簡単にむけます

    皮がふやけるので、手で簡単にむけます

※量や機種によって調整してくださいね

ピーマン・パプリカ、トマトの皮むきはいつまで?

いつまで皮をむいたほうがいいのかという答えはありません。

もし、ピーマンやトマトなどが苦手な人がいれば、子どもでも大人でも皮をむくと食べやすくなりますので、オススメです。

我が家はシャキシャキさせたいときは、皮をむきませんが、やわらかくしたいときは大人用でも皮をむきます。ピクルスは夏場は皮をむかずに、冬場は皮をむいて漬けます。あくまでも好みや食欲にあわせて食感を楽しむだけです。
皆様もご家庭のお好みや赤ちゃんのお好みがみつかるといいですね。

2歳頃だとすぎたら、皮もむかずにパプリカを生のままかじるのがお好きというお子さんもいらっしゃいました。歯ごたえが好きなのかもしれませんね。
我が家はシャキシャキさせたいときは、皮をむきませんが、やわらかくしたいときは大人用でも皮をむきます。ピクルスは夏場は皮をむかずに、冬場は皮をむいて漬けます。あくまでも好みや食欲にあわせて食感を楽しむだけです。
皆様もご家庭のお好みや赤ちゃんのお好みがみつかるといいですね。

2歳頃だとすぎたら、皮もむかずにパプリカを生のままかじるのがお好きというお子さんもいらっしゃいました。歯ごたえが好きなのかもしれませんね。
管理栄養士

管理栄養士

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よくある質問

  • Q いつまでピーマンの皮をむいたらいいですか?
    A

    気にならなければいつまででも構いません。ピーマンの皮はむかなくてもかまいません。離乳食でも細かく切れば食べることはできます。うまくピーマンを食べてくれないなと思ったら皮をむいてみてくださいね

  • Q トマトの皮は何才になったら食べられますか?消化の負担になりますか?
    A

    この場合の、「消化の負担」とは、便に出てくることがあるという意味です。
    何才になったらということはなく、特にのどにはりつきそうなものは、煮て皮だけわかめのようにぺろーとなっていたら取り除いた方がいいかもしれませんね。それ以外は特に問題はないです。ただ、トマトの皮はたべにくく、好き嫌いの原因になることもありますので、トマトソースにするときに皮がのこっていたら取り除いてください。

まとめ

  • 離乳食であっても、野菜の皮むきは義務ではありません。
  • 離乳食で食べやすくするには、皮をむくか、小さく切るのがオススメ
  • ペーストやみじん切り調理でも皮がないほうがなめらか
  • 電子レンジでも簡単に皮むきができるので、お好きな方法で無理なく。

離乳食は、毎日続けるほど「ラクで続けられる工夫」が大切です。
完璧を目指さなくても大丈夫。赤ちゃんが笑顔で食べられる形に調整していけば、それがいちばんの正解です。

参考文献

  1. 厚生労働省.授乳・離乳の支援ガイド 2019年改定版(2025年12月5日 閲覧)

著者のプロフィール

川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている
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