風邪対策は冷えを改善!子どもの好きなメニュー

寒い季節は、風邪症状のほか、胃腸炎やインフルエンザなどの流行も気になるところ。
睡眠と栄養を十分に摂りたいものですね。

温かい料理や体をあたためる食べ物を

外気が寒いので、家の中では温かい鍋料理とでも行きたいところですが毎日では飽きてしまいます。

温かい食べ物もいいのですが、食材別に「身体をあたためるもの/冷やすもの」を知っていると、身体の根本を改善できるかもしれません。
(*この考えは西洋医学ではなく、漢方、アーユルベーダーに由来するものです)

身体を冷やすもの

  • 精製した米(白米)、小麦
  • なす、トマト。 レタス、きゅうりなどの夏野菜
  • バナナ、マンゴー、パイナップルなどの南国果物
  • かまぼこ、ちくわ、ソーセージ、ハムなどの魚肉加工品
  • 白砂糖、酢

身体を温めるもの

  • かぼちゃ・にんじん・れんこんなどの秋冬野菜
  • やまいも、さつまいもなどの芋類
  • ネギ、しょうがなどの香辛料

このようにして書くと、子どもに香辛料は難しいし、体を温める食材をとるのは難しいと思われれるかもしれません。身体を冷やすものを食べるときは温めてから食べるなど、工夫をすれば改善はできますが、なるべくなら体を温める食べ物をとりたいものです。

実はお子さんも大好きな人気メニューが体を温めるのに意外な効果を発揮します。

鶏のからあげ

から揚げ

お子さんも大好きな人気メニュー「鶏のからあげ」が体をあたためる効果があります。

本来、揚げ物は体を温めるものとはいえませんが、油に含まれるビタミンEを適度にとることは、血液の流れをよくすることで体を温めます。

とはいえ、もちろん摂りすぎは注意です。

鶏肉は良質なたんぱく質なので、体の代謝を高めてくれます。

作り方のポイント

1.鶏肉によくしょうがの味をつけます。
しょうゆ、酒、すりおろししょうがを加えてよく揉みこんで30分以上置きます。

2.衣少な目の揚げ焼きにします。
衣は片栗粉を薄くつけ、油はフライパンに1㎝程度までにして揚げ焼きにします。

3.ネギやゴマをかけます。
ネギやゴマをふりかけて血行を促進します。

強い体をつくるメニューは、案外身近なメニューをちょっとアレンジすればいいだけなのかも。

寒い冬を元気に乗り切るためにも、身近な食材、いつものメニューを少しアレンジしてみてくださいね

著者

川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている