アレルギーでも食べられる市販のお菓子を探せるアプリ

「卵アレルギーでも安心して食べられる市販のお菓子は何があるか?」と考えたことはありますか?
集団給食をしている人なら、何個かリストアップできるものの、いつも同じものばかりになってしまいがちですね。
また、もっと身近なことなら、アレルギーのお子さんを預かったりするときに、お菓子やお料理など何を用意したらいいのか困ることもあります。

今回は、そのようなときに役立つ携帯アプリをご紹介します。

アレルギーでも食べられるお菓子を探したい!

例えば、「卵アレルギー」があったとしても、乳や大豆が大丈夫などであれば、完全アレルゲンフリーではなくても、卵だけ除去すれば大丈夫です。むしろ、その他の栄養はしっかり補いたいものです。

該当するアレルゲンだけをチェックしていけるようにすることで「あんなお菓子が食べられる!」とぐっと楽しくなりますね。

管理栄養士

管理栄養士

「食べられない」というものは多いのが現状ではありますが、発想を変えて「食べられる」ものを探したいですね!

市販品を探せる「アレルギーチェッカー」

「これは、本当に大丈夫?」と思っても、じっくり食品表示をみるのは大変なこともありますよね。

そんな時に、アレルギーチェッカ―なら、商品のバーコードをスキャンするだけで、アレルゲンが入っているかどうかがわかります。

アレルギー アプリ 市販品を調べる アレルゲン

1.商品バーコードにかざすだけでアレルゲンがわかる

携帯のカメラで商品バーコードを読み込むだけで、アレルゲンがわかります!

表示義務があるアレルゲン7品目に、表示が推奨されている21品目を合算した計28品目のアレルギーをチェックできます。

・表示義務7品目:卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに
・表示推奨21品目:アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ、ごま、カシューナッツ

この他、マカデミアナッツ、カカオ、マンゴー、メロン、アボカド、大麦、魚卵でのアレルゲン設定が可能です。

2.商品名からの検索も可能

アプリのカメラ画面を商品バーコードにかざす以外にも、「商品名」で商品を検索し、アレルギー成分が含まれているかを確認することもできます。

3. アレルギーの情報以外の商品情報も提供

アレルギー 簡単にわかる アプリ 市販品

・商品情報として原材料、カロリー、栄養成分、原産地情報も掲載しています。(公表されている情報に限ります)

・商品によっては成分の補足説明を表記しています。(例:ピーナッツタンパク質は検出せず(定量下限1.0μg/g(1ppm)で検出せず)となっています。 など)

・2次原料、3次原料についても可能な範囲で説明文を補足しています。(例:乳化剤は大豆由来ではありません など)

4. 今調べた商品以外にも、あなたの気になるアレルゲンを含まないほかの商品もわかります

アプリのカメラ画面を商品バーコードにかざしたり、「商品名」で商品を検索してアレルギー情報を確認すると、
あなたの気になるアレルゲンを含まないほかの商品一覧もわかります。

5.300以上のアレルギー対応レシピも!

卵、乳、小麦、大豆を使用していないお菓子のレシピなど、あなたの気になるアレルゲンを含まないレシピが満載!
参照:アレルギーチェッカーでのアレルゲンを設定したレシピの検索

6. 調べた商品情報をブックマークできます

一度調べた商品情報や気になる商品情報を保存し、いつでも確認ができます。

7. 商品投稿もできます

アレルギーチェックいただいたときに、まだチェック対応商品でない場合は、その商品画像を「アレルギーチェッカー」内からユーザーが投稿もできます。その商品情報がチェック対応商品として反映された場合、あなたの投稿が商品情報に反映されたことをアプリ内で確認できます。

アレルギーチェッカ―開発経緯

母子栄養協会では、この素晴らしい携帯アプリを、より多くの方に知っていただきたく、
本アプリを開発された 株式会社ウィルモアの代表取締役社長  石川麻由さんに、開発の経緯をうかがいました。

素晴らしいアプリですね。栄養士にも役立ちそうです。なぜこのようなアプリを作ろうと思われたのかお聞かせくださいますか?

東京都の調査では、3歳までに何らかのアレルギー疾患に罹患している児は約4割、特に食物アレルギー児は平成16年~26年の10年で約2倍となっています。

食物アレルギー患者さん、保護者さんにおいては、スーパーで食品を購入するにあたり、食べられる食品かどうかをチェックする際に、
表示が読みにくかったり、アレルゲンを含むかどうかがわかりにくい商品もあることに問題意識を持っており、食物アレルギーの方の食品購入時の負担を減らしたい、食の選択肢を提供したい、と思い、2011年からスマートフォンアプリ「アレルギーチェッカー」を無料にて利用提供しております。

どのような方が利用していらっしゃいますか?

離乳食を始めた6か月ごろから高校生くらいまでのアレルギーのお子さんの保護者である20歳代後半~40歳代の主婦の方が最も多いユーザーで、アレルギー患者さん(スマホをお持ちのお子さんから成人まで)、アレルギー児のパパ、またセリアック病の方、動物性原料などを摂取しない食生活を送られているマクロビ、ビーガン、ベジタリアンなど食事制限をされている方にご利用頂いております。

現在は除去だけではなく、食べられる限界値を知って食べることが推奨されていますが、何か利用者に変化があったりしますか?

食物アレルギーがあるかどうかは血液検査の結果だけでなく、食べてみて症状があるか、を食物経口負荷試験で確認のうえ診断確定されます。

症状が強く出ていたり、検査での反応が強い場合は医師の判断のもと食物除去という判断にもなり、状態を見て、食べられる量を少しづつ増やしていく経口免疫療法も選択肢の1つになります。

取り組まれているアレルギー患者さんも今までに全国で9,000人ほどいらっしゃいますが、量の制限なく食べられることを目標にするだけでなく、コンタミネーション(意図しない混入)など微量で症状が出現しないようにすることを目標に、卵や牛乳を1g以下など微量を継続して摂取する方もいらっしゃいます。

学童期になると、何かと活動範囲が増えたりするのが問題だとよく聞くのですが、小学生時期以降のアレルギー児に対する注意事項はどんなことがありますか?

児によりアナフィラキシー、食物依存性運動誘発アナフィラキシーへの対応、給食時間にほかのお子さんの食事との誤配、誤食がおこらないように、学校側と保護者さん間でも確認をしながら進めていくことが求められます。

お友達も増え、お友達宅などでお菓子を食べたり、図工作や体験学習で牛乳パックなど食品・食品パックを使用したり、宿泊行事の際など、食品を確認する機会も増えます。

そのようなときにも、保護者の方、お子さん自身、また学校内外で関わる方にも症状出現を未然に防ぐよう備えられることが望ましいところです。

アレルギーチェッカーでは事前にアレルギー情報などを確認できます。

給食で使用される加工食品のアレルゲンチェックもできますので、給食の献立を考えられる方や調理場でも確認にご利用頂ければと思います。

預かる側の配慮としてアレルギーチェッカ―を

保護者の方やお子さん自身だけではなく、預かったりする場合や、
何かイベントを企画したりする際に、事前にアレルギーの有無や状況を把握しておくことで、未然に防ぐことができますよね。

細かい見落としがないかどうか、コンタミがないかどうかなどを細かく調べるのは大変ですから、
このようなアプリケーションを利用することで、時間短縮でなおかつ確かな情報が知れるのは、とても良いことです。

調味料など基本的に除去が必要ではないという程度のアレルギーなのか、
微量のコンタミでも反応がでてしまうのかは、人それぞれであることを今一度よく認識し、
このようなアプリを上手に利用しながら、周囲の子に事故が起きないように努めていきたいものです。

石川様、お忙しい中、取材のご協力、ありがとうございました。

アレルギーチェッカー詳細とダウンロード

詳細 http://allergychecker.net/

ダウンロード  価格:無料
・iphoneアプリ「アレルギーチェッカー」 http://itunes.apple.com/us/app/id485218084?ls=1&mt=8
・Androidアプリ「アレルギーチェッカー」https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.willmore.allergychecker

WEBサイト

・クミタス  http://www.kumitasu.com/contents/
食物アレルギーや食品制限のある方が、商品を探して購入できるサイト