離乳食期につきものの悩みは、「この食材はいつから食べられる?」というものですよね。今回はキウイフルーツは、赤ちゃんに好ましいのか避けた方がいいのかということを考えてみたいと思います。

いつから食べられるか心配になったとき考えたいこと

こういったお悩みのすべての基本として頭にいれていただきたいのが、
・個人差がある
・同じ子でも体調によって差がある
・食材は季節や鮮度によっても変化があるものがある(特に魚や肉)

ということです。一概にはいえませんので、ちょっと何かが疑わしいなと思ったら加熱したものを少しだけあげておくというのがいいでしょう。
また、「どうしても食べるものがそれしかないのか」「あげる必要があるのか」ということも判断基準になるでしょう。

赤ちゃんの胃腸を考えて

赤ちゃんの胃腸は完全ではありませんので、便(ウンチ)としてそのままでてくることが多くあります。
今回、考えてみる「キウイ」も同様で、種が消化できずにでてきたり、食物繊維が消化の負担になります。
大人には食物繊維が豊富なことは利点が多いですが、消化吸収能力が乏しい赤ちゃんにはまだ早いといえます。

キウイはいつから食べられるのか

キウイは何歳から

キウイは果物の王様といえるくらい、ビタミンCが豊富で、食物繊維が多いのが特徴です。
赤ちゃんには、この食物繊維が多いことで胃腸の負担となりますので、積極的にあげるものではありません。
いつから食べられるのかということをいえば、諸説でてくるとは思いますが、下記のとおりだと安心でしょう。

<月齢別ポイント>

 離乳後期(9~11ヶ月)  あげなくてもよいが、あげる際には 加熱する
 1歳から  加熱したもので試したあとは、生でもいいが、無理させず少しずつで

なぜキウイを加熱するのか

加熱キウイ

果物は稀に口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)が生じます。
口の中や喉がかゆくなったりするほか、口の周りや手に触れるとかゆくなったりします。

これはいわゆる食物アレルギーとは別分類とされることもあり、わかりにくいものですが、体内のIgE抗体(アレルギーに反応するもの)が関与していることは同じです。この口腔アレルギー症候群は、主に生の果物や野菜と直接接した場所でアレルギー症状が生じ、腸に達するころには壊れたり、加熱することによって壊れやすいのが特徴です。
つまり、加熱することで、アレルゲンが弱まりますので、最初は加熱をして様子をみてからのほうが安心なのです。

乳児もキウイでアレルギーが起こるのか

平成23年の即時型食物アレルギー全国モニタリング調査によると、鶏卵、乳製品、小麦、ピーナッツの次に果物がランクインされていて、全体の4%を占めています。
乳児の場合は、果物のアレルギーの割合は高くはありません。しかしこれは乳児で生の果物を摂取する率が低いことも考えられたり、果物アレルギーは花粉症との抗原交差反応(似たようなものなので症状がでてしまうこと)がみられることなども関係すると考えられます。

しかし、キウイやバナナは口腔アレルギー症候群だけではなく、全身症状がでやすい食べ物でもあります。
乳児期には主にこちらの全身症状がでることが多いとされているので、口腔まわりだけではなく、キウイを食べた後などは全身症状もあることを念頭においておくといいでしょう。

アレルギーを起こす可能性のある食品は避けるべきか

以上のように、キウイは食物繊維が多く、アレルギーを起こす可能性のある食品です。
しかし、可能性があるからといって避けていては、食べるものが限られてしまい、栄養も偏ってしまいます。
お子さんが元気なときに、加熱したものを少しあげて様子を見ればよいだけで、必定以上に避けたりしないようにしたいですね。

【参考文献】小児食物アレルギーQ&A  日本医事新報社

 

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