離乳食のおやつの疑問 完了期のおやつの量は?

離乳食期の赤ちゃん用のおやつには、いろいろな市販品がありますよね。

市販品に○ヶ月~ 等と表記があると、つい、その月齢になったら食べさせた方がいいのかと思ってしまいがちですが、あくまでも栄養的に必要なのは1歳をすぎて、なおかつ食事では足りなさそうであった場合です。

ベビー用お菓子の役割

外出先でぐずってしまったりすると、急にごはんは挙げられないし、授乳もできない。。。というときなど とても困ってしまいます。

そのような時に衛生的に持ち運びができる市販の乳幼児用のおやつは重宝します。
特に赤ちゃんせんべいのようなものは、余計な糖分などを加えているわけではないので食事に近くておすすめです。

ただ、忘れてはいけないのはあくまでも一時的なものであること。

おやつが必要になるのは1歳からであると覚え、0歳児ではおやつが日常になってしまわないようにしたいですね。

離乳完了期のおやつ

では1才からのおやつはどのような量を食べていいのでしょうか。

まだ離乳食の時期であるときには、
おやつの量は授乳量や3回の食事の摂取状況などによっても大きく変わってきます

しかしながら授乳量が減ってくるのがこの時期。
昼間の授乳があるようなら1日1回、昼間の授乳がほとんどなくなってきたら1日2回程度のおやつ時間があってもいいでしょう。

あくまでも食事の一環で、食事を補うという意味で「補食」とも呼ばれます。
その意味を忘れずに、食事の合間に1-2回という回数は守りましょう。

おやつの量は1回の1/3程度を

おやつの量は、だいたい1回の食事の1/3~1/4くらいを1つの目安にしましょう。

  • みかんなら小1個
  • バナナなら1/2本

さつまいもなら50g  などのいずれか と

 牛乳100ml程度くらいを目安とします。

牛乳は1歳からごくごく飲むことができます。

カロリーでいうと、
1-2歳は 135(女児)~140Kcal(男児)なので、
市販のお菓子の場合はカロリーなどを目安にしてもいいかもしれません。

赤ちゃんせんべいはカロリーが低いので、計算上では10枚程度食べられる計算になってしまいますが、ダラダラ食べてしまうと虫歯なども心配なので食べ過ぎには気をつけましょう。

おやつにはどんなものを選んだらいい?

食事の一環なので、栄養を補給する目的なので、洋菓子のような生クリームなどを多く含むようなものではなく、いわゆる自然の食材がいいでしょう。

例えば
・牛乳
・おにぎり
・さつまいも
・野菜スティック
・果物

が理想です。
でもなかなか毎回用意することが難しいこともあるでしょう。

そのようなときは
・食材に近く、添加物が少ないもの
・乳幼児用として売られているもの
・甘すぎたり、揚げ物だったりしないもの

を選びましょう。

アイスクリームなどの冷凍されたものも、赤ちゃんの胃腸を急激に冷やしてしまいますので避けましょう。

注意補足)牛乳をごくごく飲むのは1才からですが料理には離乳中期から使うことができます。

簡単に作れる 離乳完了期のおやつ レシピ

プレーン蒸しパン

1人でも食べやすい蒸しパンは、この時期のおやつには最適です。

材料

小麦粉(薄力粉)  40g(大さじ4強)
ベーキングパウダー 2g(小さじ1/2)
砂糖        5g(大さじ1/2)
牛乳        45ml(大さじ3)

作り方

1.小麦粉はふるって、ベーキングパウダー、砂糖とともにボウルにいれよく混ぜ合わせます。

2.1のボウルに牛乳をいれて混ぜ合わせ、小さなカップの7-8分目まで注ぎ分ける

3.蒸し器で10分程度加熱してできあがり!
電子レンジなら小分けカップの大きさにもよりますが、ふわっとラップをして600wで1分半かけ、その後様子をみながら追加加熱してくだい。

著者

川口由美子
川口由美子
一般社団法人 母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師
NHK「すくすく子育て」他 出演
女子栄養大学 卒(小児栄養学研究室)。企業にて離乳食の開発を行ったのち独立、管理栄養士として多くの離乳食相談を聞き、母親に寄り添った講演会を開いている